書き手と編集さん

緋野晴子の「青い鳥のロンド」は売れているのだろうか? と、また考えても詮無きことを考える。 「沙羅と明日香の夏」がよく売れたのは、推薦があって、教育界にアピールしたためだろう。 今回は何もない無名人の文芸書。そうでなくとも売れない文芸書だから心配している。
たくさん売れるとは思っていないし、たくさん売れなくてもいいのだけれど、書店からある程度売れてくれないと困る。 出版社さんに借りが返せないから。

書き手にとって、編集さんという存在は、たいへんありがたいものだ。 一作書き上げても、これではまだ駄目だと自分で思う部分があって、さりとて書き直しは厄介なものだから、なんとなくズルズルと日常の仕事に埋没していると、見ていたかのように電話が来て、「作品はどうなった?」と聞かれる。「まだ不十分なので投稿もしていません」と答えると、ビシビシ尻を叩かれる。

「漫然とひとりで書いていては駄目だ、誰かに読んでもらえ、師を持て」
「毎日、必ず書け」 「10回でも20回でも書き直せ」 
「辞書を暗記するほど言葉の勉強をしろ」 「文学サークルに入れ」
「少なくとも3冊は出版しないと書き手として相手にされない」
「どっちを向いて書いてるの? 売れるほう? 文学界?」・・・等々

編集さんのアドバイスを受けて編集さんの社から出版をという、半分は営業トークの一環だと思うけれど、それだけでもない。小説への熱意が伝わってくる。
マイペースでやればいいと思っている私も、妙にこのままではいけないという気持ちになってくる。

結局不十分なまま投稿した文学賞に落ちて、出版社に原稿を送ると、こんどは、これでもかというほどクソミソの評が来る。けれどもそれらは、実は自分でも、これではと思っていながら厄介なので目を瞑っていた、その何かばかりなのだ。そこをパンパン指摘されると、実に気持ちがいい。この人の眼は節穴ではないなと思うと嬉しくなってくる。

それで、(ブルータス、君もそう思うか)というわけで、(しょうがない、やるか)という気持ちになる。そしてやると、面白いようにできるのだ。 メスを入れるのが面倒だったところほど、入れてみると思わぬ良い展開が生まれるという実感がある。 
出版作はそうやって生まれる。

出版社は慈善事業をしているわけではないから、何のネームバリューもない作者に全額の援助はしてくれないけれども、かなりのただ働きをしてもらっている。
今回は予約をたくさんいただいたお蔭で、少なくとも損害は出さずに済んだのではないかと推測するけれど、できれば利益をあげていただきたいと心から思う。

リトル・ガリヴァー社の編集さんとの出会いは、緋野晴子にとって大きなものだった。この出会いがなかったら、2冊の出版は無かったろうと思う。感謝している。
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テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

闘っています

今、「青い鳥のロンド」の書店営業真っ最中です。 ここが一番辛いところです。

もう、足が痛くて、肩凝って、頭はぼうっとして・・・疲れた。はぁ。

苦戦していると言うべきか、それなりに健闘していると言うべきか、分かりません

が、とにかく疲れます。

でも、まだ頑張ります。やるだけのことはしておかなくちゃ、後に後悔が残ります

から。

そんなわけで、ブログも書けていません。

千里の道の何歩めかも、あとで考えることにします。

ひとまずご報告でした。

(はぁ・・・眠いのに熟睡もできない)

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お礼&残念なお知らせ

出版が遅れていた「青い鳥のロンド」ですが、予約数が100冊を超え、やっと印

刷に回ることになりました。予約してくださった皆様、応援してくださった皆様、ほ

んとうに、ありがとうございました。皆様のお蔭、感謝、感謝、です。


ところで、一つお詫びしたいことがあります。

遅れた理由の一つに、装丁の変更があります。前回ご紹介しました表紙画像は、

ホタテユウキさんというデザイナーさんの作品ですが、ご紹介の時点では、この

表紙に決まっていました。それが、いろいろ事情があったようで(私には詳細は分

かりませんが)、降りてしまわれました。

私は、一目見た瞬間にホタテさんの作品に吸い寄せられ、「青い鳥のロンド」とい

う私の小説の世界を、よくぞここまで読み取ってうまく表現してくれたと、感激し、

喜んでいましたので、それが使えなくなったと聞いた時は衝撃でした。もうホタテさ

んの表紙と自分の作品を切り離して考えることはできず、しばらく茫然自失してし

まいました。

今、ようやく立ち直ったところです。しかたがありません。出版までにはいろんなこ

とが起こるものです。賞なし、お金なし、ネームバリューなし、の出版ではね。

(タイトルを盗られた? こともありましたしね)

こんなことでめげてはいられません。とにかく千里の道への一歩を進めなければ。

というわけで、ホタテさんの表紙を見て予約してくださった方、たいへん申し訳あり

ませんが表紙変更となります。そして勝手ながら、表紙が変わっても、予約のほう

はそのまま生きていると解釈させていただきたいと思います。もし、どうしても不承

知という方がみえましたら、コメントでお知らせください。


最後に、ホタテユウキさんへ。

ホタテさんと直接お話しすることが叶いませんので、ここで申し上げます。このブロ

グがホタテさんの目に留まるとこを祈って。

私の小説をしっかり読んで、読み取ってくださって、ありがとうございました。素敵

な表紙を描いてくださって、ありがとうございました。出版される本の表紙は変わり

ますが、私の心の中にはホタテさんの表紙の「青い鳥のロンド」がいつまでも残る

だろうと思います。

ホタテさんの表紙は出版されなかった幻の表紙として、読者さんたちにも公開して

おきたいと思いますので、できましたら、このブログで既に公開してしまった画像を

そのまま残しておくことをお許しください。ホタテさんからの削除指示があるまで

は、そのままにさせていただきます。

削除指示のないことを祈っておりますので、どうかよろしくお願い致します。

                             緋野晴子 
       
                                                                                           

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春よ来い

明けましておめでとうございます。

年末年始の喧騒が終わって、主婦のセイラにとっては、今がようやく正月休みと

いったところです。まっさらなカレンダーを前に、ゆっくりと今年の計画を書き込む

楽しさ。いつも計画どおりにはいかないのですけれどね。

今年の最初の目標は、それはもう、なんと言っても「青い鳥のロンド」の出版です。

予約数はやっと68冊まで来ました。目標は100冊です。あともうひと頑張り。

2月の中頃までにはなんとかしたいと思うのですけれど、ここからが難しくて。

そこでまた、新年早々ですが、 緋野晴子の新作「青い鳥のロンド」をご紹介させ

ていただきます。


  就職氷河期の中で、なんとか思いどおりの道を切り開き、仕事も

  結婚も手に入れた四人の勝ち組の女たち。三十歳を迎えた彼女たちを待

  っていたものは・・・。

  夢を追う主人公、菜摘子と、彼女を取り巻く人々。 そこに忽然と現れた栄

  の魔女と夢子さん。はたして本当に幸せなのは誰なのか?  

  幸福の条件とは何か? 青い鳥はいるのか? 

  現代社会を生きる男女に、真の幸福を問う小説。
        です。


理由あって、出版前に予約を集めています。三つ前の記事で、「青い鳥のロンド」

のあとがきを掲載しています。合わせてご覧になってください。

興味を持っていただけましたら、ぜひ予約にご協力ください。

   本代(予約20%引き)+税+送料 = 1600円以内 です。


ご予約いただけます方は、非公開コメントでお名前・〒・ご住所をお教えください。

お言葉と住所等のコメントは2つに分けていただき、こちらで確認しだい、住所等

のほうは削除させていただきます。それでも不安な方は、そうおっしゃってくださ

い。私のメルアドをお教えしますので、そちらにお願いします。

(出版が叶いましたら、出版社より郵送されます。代金は同封の振り込み票で)


緋野晴子の3作目です。どうぞお読みになってみてください。

新年早々のお願いでした。                 緋野晴子 拝 

私のほんとうの新春は、これが出版されるまで来ません。

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ジャンル : 本・雑誌

ピンチです! ほんとにもう、人生って。

10月・11月は、父の葬儀とお礼回り・相続等の手続・四十九日の準備・後始末・

同窓会などで一気に過ぎていきました。気がついてみれば、父の逝去からもう

二か月になろうとしているのに、落ち着いて悲しんでいる暇もありませんでした。

相続の手続はまだ全部は済んでいません。

ところが、そうこうしている間に、私の気づかないところでも、重大な事態が発生

していたのです。ほんとにもう、人生って。


実は、父が亡くなったちょうどその頃、新作「青い鳥のロンド」を出版する予定に

なっていた出版社の編集長さんが、おそらく過労からでしょう、体調に異変を生

じ、入院されたのです。不幸中の幸い、一か月ほどの入院でなんとか退院され

たのですが、まだ健康上の問題は残しておられます。小さな出版社さんですの

で、編集長の入院・不調は出版社の業務に大きな影響を及ぼすようです。

私の新作は、予定では今頃もう出版されているはずでしたが、ストップしたまま

です。ストップしているのは構いません。待つのには慣れていますから、編集長

さんの体力の回復しだいで、ゆっくりやっていただけばいいのです。

けれど、失礼を承知で書きますが、私には懸念があります。編集はもうおおか

た済んでいて、最終チェックだけだと思いますし、表紙もとっくにできていました。

ならばあとは印刷に回すだけ。つまり、その印刷が、緋野の出資の少なさと編

集長さんの健康不安のために動かなくなったのではないかと。

これは私のまったく勝手な(失礼な)想像ですが、ここまできて、この小説にかけ

たすべての努力が水泡に帰すのではないかという不安が拭えないのです。

リトル・ガリヴァー社さんは、プロ未満の小説書きにとっては救世主のような存

在です。原稿を気に入ってくだされば、他の出版社ではあり得ないほどの支援

をしてくれます。私が今回の小説に支払った費用は、おそらく印刷代にも十分

回らなかったのではないでしょうか。もともと低い利益率で頑張っておられたと

思います。

編集長ご自身も、宇田川守和のペンネームを持つ小説作家であり、こんど日本

ペンクラブの会員となることになりました。新人を発掘し育てることに情熱を傾け

ています。「沙羅と明日香の夏」出版後の5年間に、いったい何度、叱咤・激励・

アドバイスのお電話をいただいたことでしょうか? ほんとうに稀有な出版社さん

です。


それでこのピンチに際し、私は必死に考えて自分にできることをすることにしまし

た。私自身の本のためにも、この出版社さんのためにも、出版前の予約を集め

ようと思います。予約があるということは、出版されれば、確実に予約分の収入

は入るということです。今回の予約分はすべて、編集長さんへのお見舞いとエ

ールとします。

そんなことをして、次の出版費用はどうするの? と思われる方もあるかもしれ

ません。でも、ご心配なく。次は賞を取って、タダで出版してもらえばいいのです

からね。とにかく、今はこの一冊を出版することに全力を傾けます。


皆様にお願いします。

「青い鳥のロンド」 本代(予約20%引き)+税+送料 = 1600円以内 です。

どうか、予約にご協力ください。 きょうはもう長くなってしまいますので、明日

か、数日のうちには、「青い鳥のロンド」に関する情報を掲載しようと思います。

よろしくお願い致します。

ご予約いただけます方は、非公開コメントで、お名前・〒・ご住所をお教えくださ

い。お言葉と住所等のコメントは2つに分けていただき、こちらで確認しだい、住

所等のほうは削除させていただきます。それでも不安な方は、そうおっしゃって

ください。私のメルアドをお教えしますので、そちらにお願いします。


人生というのは、ほんとうに、ゆるくないものですね。一筋縄ではいきません。

でも、負けるものかと思う私です。


                           ( 緋野晴子  拝 )


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プロフィール

hinoharuko

Author:hinoharuko
銀河の旅人セイラです。私の見た地球人の姿と、それを描いた小説をめぐって、気ままなお話をしていきます。
私の本のご紹介・・・① 「たった一つの抱擁」(文藝書房)…この星の男女(夫婦)の不可解な生態を描き出した作品。 ② 「沙羅と明日香の夏」(リトル・ガリヴァー社)…神秘の奥三河を舞台にした、二人の少女のひと夏の経験。生きることの深奥を見つめた青春小説。(東愛知新聞社主催「ちぎり文学奨励賞」受賞)

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