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肩書を持たない人間でしたが

 前記事からすっかり間が開いてしまいました。
何をお話していいか分からないほどたくさんのことがありましたが、シンプルに主な出来事を挙げてみますと、

1.実家の耐震補強工事  ・・・8月初めの耐震診断から3か月半、先日ようやく終わりました。

2.新しい小説の出版契約

  まだ書き上がってはいないのですが、出版社さんと契約し、この作品を急かされていますので、それがブログに手が伸びなかった一番の原因でした。

3.作家クラブへの入会

  何の肩書きも持たない人間として、この世の片隅に伸び伸びと生きることをこよなく愛してきた私ですが、たいへん強く勧めてくださる方があり、とうとう作家クラブというものに所属することになってしまいました。ついては名刺なるものを作らねばならぬということで、生まれて初めて名刺を持ちました。でき上がったきた名刺を眺めてみると、なんだか窮屈になってしまったような気がしました。
 入会のメリットは、作家クラブの講演会を聞きに行けること、自分の作品をプロの作家さんに読んでもらうチャンスがあること、の二つでしょうか。 要するに、刺激をもらうということです。
独りで黙々と書いているのとは違った視界が開けてくるかもしれないと思い、思い切って飛び込んでみました。
 
今月の16日に東京で、作家クラブの代表である岳真也さんの古希と新作の出版を祝う会があり、参加させていただきました。加賀乙彦さん、安部龍太郎さん、北方謙三さん、三田誠弘さん、林真理子さんなど、著名な作家さんもみえました。 思ったことは、岳さんをはじめ作家さんたちはみなさん地味で、威張った感じの方は一人もなく、自然体でいいなということでした。思ったよりもずっと堅苦しくない会でした。
 どういう繋がりかは存じませんが、元総理の管直人さんもみえ、写真をたくさん撮りました。


 そんなこんなで多忙を極めておりました。今後も今の作品が仕上がるまでは、それに没頭することになりそうです。ブログはほとんど休止状態になるかと思いますが、皆様、私のこと、忘れずにいてくださいね。春にはまたたくさんお話できるようになると思います。
では、ひとまず、近況のご報告でした。
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変化

きょうは暖かい日でした。というより、暑かった。いつもと同じだけ着ていたら、

暑くなって脱いでしまいました。

季節が急に進んだように見える日、他の人はどう感じるのでしょうか。 

私は、なんだか焦りに似た感覚に見舞われます。 まだまだ元のところに留

まっていたかったかのような。そこに、やらなければならないことがまだ残っ

ていたかのような。 先の季節を、まだきちんと見送っていなかったのに、と

いったような。

いつまでも寒さが厳しいうちは、(春よ、早く来い!) としか思わなかったの

に、愚かなことです。 


季節に限らず、変化というものはすべて突然起こるのではなく、気づかない

うちにすでに少しずつ準備されていて、ある時急にその変貌を露わにして、

人を驚かせるものだと思います。 よく周囲を観察してみれば、自然も、個人

も、社会も、世界も、すべてそうです。

ですから、大きな変化に慌てないためには、私は少しずつ準備されている変

化の兆しに、もっと敏感にならなければならないのです。 そして、変化が露

わになる前に、為すべきことをしなければ。

今、私の為すべきことは何か? 自分に為せることには何があるのか? 

そんなことを考えてしまった春日和でした。


・・・う~ん。 ・・・、・・・、・・・
 

とりあえず、老け防止のために、顔にクリームでも塗りましょか? (爆笑)

恵み

クリスマスが近づいています。

街がイルミネーションで飾られて、人々がなんとなくソワソワし始めたように

見えるこの時期になると、子どもの頃を思い出します。一年で一番好きな行

事がクリスマスでした。


私の家の周りにはイルミネーションなどなく、もらえるプレゼントは赤い長靴

に入ったお菓子と決まっていましたが、北風が木の葉をみんな吹き飛ばし、

空が白っぽくなって、年末の話題が大人たちの口にのぼり始めると、私はも

うクリスマスを想ってワクワクするのでした。

クリスマスの夜に雪が降らないかなあと、そればかりをひたすら願っていま

した。なぜって、雪は神様の恵みのように思えたからです。サンタクロースは

その雪の中を橇を蹴ってやって来るのですから、クリスマスに雪が降らない

というのは、プレゼントをもらえても、なんだかインチキくさくてがっかりで

す。神様の愛が足りないような気がしました。

私の住んでいる地方は雪が少ないので、毎年たいていがっかりしていたの

ですが、それでも毎年、今年こそはと期待してしまうのです。

雪が降った年のクリスマスの幸せ感といったらありませんでした。夜中に何

度も外へ出て、チラチラと落ちてくる儚い雪を手のひらに受け止めたもので

す。神様からのメッセージのような気がしました。

私は何の宗教も持たない人間ですが、今でも雪の中に立っていると、この世

界に抱き取られ、生かされているような想いがしてきて胸が一杯になります。

冷たい雪に、恵みのような温かさを感じるというのは、変わった人間かもしれ

ませんけど。


私にとって今年一番の恵みは何だったでしょう。

それはやはり、次男の健康です。何度も危機のあった昨年に比べると、ほん

とうに良くなりました。仕事は相変わらず忙しくて疲れるようですが、危なげな

くこなしています。この大きな恵みが、今年のサンタさんのプレゼントでしょ

う。来年はいよいよ婚活かな? と密かに考えている母です。


もうすぐ来ます、クリスマス。金曜日から寒波が来ると天気予報で言っていま

した。今年こそ、雪が降るんじゃないかな? 

ワクワク、ソワソワしてきましたよ。

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テーマ : 日記
ジャンル : 日記

友を想う

霧雨に濡れる神社の森を眺めながら、ブログの友人を想っています。

今ごろどうしておられるのでしょうか? 何を想っていらっしゃるのでしょう?


 このブログを始めてすぐに出会って、やがて八年を迎えようとしています。様々

な思いや感想を率直に語り合ってきました。時に、共に詠い、呼応の詩歌を交わ

し合ったりもしました。とても密度の濃い時間でした。

その友人からは、たくさんの心に響く言葉を聞かせていただき、何人もの素晴らし

い魂に出会わせてもいただきました。ほんとうに読み巧者で、私の表現しようとし

たものをすべて理解してくださいました。だから私は、自分の信じる小説を真っ直

ぐに書いてこられたのだと思います。

 その友人の声が聞こえなくなりました。しばらくじっと待っていましたが、このと

ころずっとお姿が見えません。

私は更新されていない友人のブログへ行って、過去記事を何度も読み返しました。

そのうちのひとつに、友人の描いた森の絵があります。一番好きだとおっしゃって

いた絵です。ご自分の思いを受け止めてくれた絵であるとも。素晴らしい絵です。

どうしたらこんなふうに描けるのかと思うような。

でも、私は、ほんとうのことを言うと、少し好きになれない気がしました。

そこは、靜かな、靜かな、森です。とても、とても、深い森です。清らかで、本当の

ものしかない森です。そこにはきっと、「ここだよ」という木霊の声がするのでしょ

う。けれどそこは、誰もいそうもないような、寂しい、寂しい、森なのです。

 私の友人はきっと、老いの重荷を一人で抱えて、その森に入って行ってしまわ

れたのです。できることならもう一度呼び戻して、私はもう一度、哲学する孤独な

ライオンのようにポツポツと語る、友人のあの優しい声に耳を傾けたいのです。

でも、もう声は、届かなくなってしまいました。春になったら、また森の中から出て

きてくれるでしょうか?


 厚く雲をためた白い空に、かつて友人の詠んだ、あの句が浮かんできます。

      探りても 隠れん坊する 鬼ひとり

友よ、あなただけの森が、あなたにとって、どうか穏やかで優しい、居心地のいい

森でありますように。    

テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

秋の陽の中で


  陽だまりに 小さき羽虫 来て遊ぶ


久しぶりに秋らしい天気になりました。綺麗な陽がベランダから差し込んでい

ます。 向かいの家の外壁を覆っていた蔦の葉が枯れて窓が姿を現し、風が

吹くとカサカサと音をたてて揺れて、清涼な空気の中に、なにかもの悲しい雰

囲気を漂わせています。 そういえば博多にいた時のアパートも、いく筋もの

長い蔦に覆われていて、今ごろはカサカサどころかザワザワ~っと、雨のよう

な音をたてて揺れていましたっけ。


この秋は曇天つづきでお日様の光は貴重ですので、さっそく布団を干してシー

ツを洗いました。そこへ生協のお兄さんが荷を運んできてくれて、きょうの空に

負けない明るい声で何やかやと言葉を交わし合いましたら、いっそう爽やかな

気分になりました。

家事の手が空いてから、神社の御神木がやわらかい陽の中でわずかにさやい

でいるのを、ベランダの向こうに眺めながら少し上等なお茶をいただきました。

湯気のたつ飲み物が恋しくなる季節です。


こうした何でもない穏やかな日常が、どんなに有り難く豊かなものか、歳のせい

でしょうか、しみじみと思われるようになったセイラです。
プロフィール

hinoharuko

Author:hinoharuko
銀河の旅人セイラです。私の見た地球人の姿と、それを描いた小説をめぐって、気ままなお話をしていきます。
私の本のご紹介・・・① 「たった一つの抱擁」(文藝書房)…この星の男女(夫婦)の不可解な生態を描き出した作品。 ② 「沙羅と明日香の夏」(リトル・ガリヴァー社)…神秘の奥三河を舞台にした、二人の少女のひと夏の経験。生きることの深奥を見つめた青春小説。(東愛知新聞社主催「ちぎり文学奨励賞」受賞)

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