次々と来る 「青い鳥のロンド」 レヴュー

次作の執筆に取りかかっている緋野ですが、9月に入ってからパタパタとレヴューが届きます。出版からすでに3か月、どうして今? と思いましたら、どうやら書店で注文してくださった方たちのようです。
出版のご案内を送ったのが確か7月の中旬だったと思いますので、下旬に書店に注文していただいたとして、本が書店に届くまでに1か月~一か月半かかったと思われます。 
出版・書店業界を悪く言いたくはないのですが、この遅さ! 取次制度に起因するものでしょうが、何とかならないのでしょうか。 これでは書店さんは、とてもネット書店には勝てません。

書店で注文してくださった方々、ご不自由をおかけしましたが、町の本屋さんの存続に貢献していただけたと思います。ありがとうございました。

              青い鳥のロンド



    60代の女性(主婦) M さん からのメール


どんどん読めて一気に読み上げましたよ。ただ漢字が難しかったです。
よくあるパターンながら共感できる内容で興味深く読みました。

夢子さんや栄の魔女の存在は面白かったです。
小説としてはどうでもいいことなんですが、夢子さんの生活を支えている男性の奥様のことを考えてしまいました。
それと、あの小説、テレビドラマとかで連載ものだったら面白い、と思いましたよ。
よくある日常のことだけに共感する人も多く、楽しめるような気がしました。


Mさん、ありがとうございました。
私の小説はいつも、普通の人の普通の生活の中にあるものを描いていますので、よくあるパターンばかりと感じられることでしょう。ダイナミックさや奇想天外な面白さはないのです。
でも、退屈されなくてよかったです。
漢字のことは前記事の A さんのレヴューにもありましたね。ルビをふるべきでした。ごめんなさい。



     70代の女性(自営業) K さん からのメール


「青い鳥のロンド」 一気に読みました。
あんな小説が書ける緋野さんはあらためてすごいなと思いました。
女心、夫婦の機微など胸のすくようなタッチで描かれていて、もしあれが有名人の作品ならすぐ書店に並び、話題となったことでしょう。
 なかなか世に出るってことは難しいってことですね。
 
一つ、えらそうなことを言わせてもらえば、登場人物の生き方が従来の型に嵌っていて、いわゆる新しさがないこと。ドラマの「逃げ恥」が当たって、私的にはこれ何?って感じだったけど、文学の世界ではそういったありえないような取り扱いがアピールするのかも・・・・。
 
でも、わたしにとっては面白いいい作品でした。教室の生徒にも回し読みしたいと思っています。ありがとうございました。


Kさん、ご感想にアドバイス、ありがとうございました。
新しい生き方・・・まさにそれを模索しつつ書いたのですが、目を見張るようなものは生まれず、結局、四人はああいう形になりました。
「奇抜な発想を」ということは、いつも編集さんに指摘されるところですし、それがトレンドだと思います。ですが、そこに売らんかなの嘘臭さが漂うと、どうも我慢できなくて。
いっそファンタジーの世界を描いたものであれば、いいのですけれどもね。

文学は衰退の一途を辿り、いまや大衆文芸、それもドラマ的なものの洪水です。
ありきたりな人生を描いて、たくさん売れようというのは無理な話ですよね。
私は世に出なくてもいいんです。魂の通う誰かに、私の魂を残したいだけですから。

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テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

二つの声援

私がずっと若かった頃にいっしょに働いていたMさんと、仕事上で関わりのあったSさんから、お便りをいただきました。お二人とも、「青い鳥のロンド」を読んでくださったとのこと。 もうほんとうに長い間疎遠になっていた方たちです。
どんなに時が遠のいても、私が私の人生において出会うことのできた人たちはみんな、「私の人生」と呼ぶ過去を構成する、掛け替えのない人たちなのですね。
どの一人も、私にとって欠くことのできない大切な存在だったのだと、つくつくぼうしの声を聞きながらお手紙を読んで、しみじみそう思いました。



   M さんのお便り (抜粋)

本当に、本当に、お久しぶりです。そして、出版おめでとうございます。
「青い鳥のロンド」読みました。幸せとは何か、いろいろ考えさせられました。後半はどうなるんだろうとハラハラ・ドキドキ、物語に引き込まれ一気に読みました。最後、若い夫婦が自分たちの幸せを見つけたところで、思わず涙があふれました。
 私は、仕事はすごく楽しいですが、子どもたちにいろいろ苦労があり、夫は単身赴任でほとんど会話のない毎日。夕飯はほとんど一人です。母は認知症がひどくなって施設に入りました。
 幸せか?と問われると、幸せのようでもあり、でも悩みもたくさんありますね。
 また新刊を出される時はお知らせください。頑張ってくださいね。


   S さんのお便り (抜粋)

「青い鳥のロンド」 読ませていただきました。これほどの長い作品を書かれた緋野さんの意欲とお力に感心させられるとともに、今もなお、みずみずしい感性を持ち続けられることに感動です。
豊橋の友人などにも紹介し、「若い頃に読んでいたら、また違った生き方をしていたかも・・・・・」と語り合いました。
次回作にも期待しています。



M さん、S さん、お便り、とても、とても、嬉しかったです。 ほんとうにありがとうございました。頑張って、次回はもっといい作品を書くつもりです。何年後に出せるか分かりませんが、待っていてくださいね。


「青い鳥のロンド」 緋野晴子
       (リトル・ガリヴァー社) 


     ほんとうに幸せなのは誰なのか?

           幸せの条件とは何か?

     青い鳥はいるのか?
                    

就職氷河期の中でなんとか思いどおりの道を切り開き、仕事も結婚も手に入れた4人の勝ち組女性たち。 夢を追う菜摘子を取り巻く人々、ある日忽然と現れた栄の魔女と夢子さん。30歳を迎えた彼女たちを待っていたものは・・・。
今を生きる男女に、幸福の真の意味を問う現代小説。 
                   (舞台は 名古屋市 栄)  

自分らしさを思う 50代女性 I さん

かつての同僚 I さんに「青い鳥のロンド」のレヴューをいただきました。 I さんは何があってもへこたれず、いつも明るい方を向いて、解決策を見出して前に進む、根性のある女性でした。今も現役でフルタイムの仕事をこなす、50代後半に入った彼女のレヴューです。


「青い鳥のロンド」 読みました。
私も今まで33年勤めてきて、仕事と家事と子育てについて考えてきました。今は子どもはみんな就職し、孫もできて、嫁に夕食を作ってもらう環境です。子育て中に比べれば楽になったはずなのですが、年齢とともに体力は減退し、逆に職場での役職は上がり、今はこの過酷な場所で人間関係に疲れています。
実は昨日は熱でお休みをもらって寝ていたので、きょうは静養を兼ねて本を読ませてもらったというわけです。

読み通して、自分らしく働く意義を考えてしまいました。変な責任に押しつぶされている今の自分を思います。そしてその、「自分らしさ」というものがまた、よく分からないのです。 33年間、よく頑張ってきたとは思います。仕事と家事と育児の間を駆け抜けてきて、それぞれをなんとか回せて来られて、それぞれがなんとか収まるところに収まってくれて、けれど、何となく達成感が乏しいような気がするのです。
私は私らしく生きてきたのだろうか? 私は何をしようとしてここまで来たのだろうか? 何がしたかったのだろうか? と。

本とあまり関係のない、自分の話になってしまいましたね。
でもとにかく、この本は、幸せについて考える機会になりました。自分自身、夫、孫、嫁、それぞれの幸せというものを思いました。




I さん、ありがとうございました。ほんとうに過酷な、戦場を駆け抜けるような生活でしたよね。早くにリタイアした私から見ると、あなたの頑張りは驚異的です。あなたの33年に及ぶ頑張りに、心から敬意を表します。


「青い鳥のロンド」 緋野晴子著 (リトル・ガリヴァー社)

* 全国書店でお求めいただけます。(店頭にない場合は書店にご注文ください)
 楽天ブックス・Amazon 等ネット書店にもございます。
* 庶民の味方、図書館でリクエストして、購入していただくこともできます。

え!楽天も売り切れ? 小説「青い鳥のロンド」

8月に入って身辺が俄かに慌ただしくなり、パソコンに向かえないまま日々が過ぎていきました。
今日こそは 「小説の森で」 記事を書こうと思い、その前にいつもの習慣でチラッとネット書店を覗いてみると、あらら? 「あと在庫3冊」となっていた楽天ブックスが、「メーカー取り寄せ」になっているではありませんか! ですので、急遽、記事変更です。

ネット書店に返本はない(買取)と聞いています。ということは、売れた?んですよね。
以前、「楽天で買ったよ」という報告をいただいたのがお一人、その後、在庫数の減少1を確認しましたので、つまり楽天在庫分合計5冊が完売されたということですよね。
ばんざ~い!

たった5冊売れたくらいで何を大袈裟な、と思われるかもしれませんが、本はなかなか売れないんですよ。一般の書店と違って買取で置いてくださるネット書店です。置いていただいているのを見ると、著者としては有難くも思い、また、売れていかないと申し訳なくも思うものです。
ですから完売されたということは、ネット書店さんに少額ではあっても確かに利益を上げていただいたということであり、また、「青い鳥のロンド」の読者さんが確実に5人増えたということでもあって、1000人の読者さんを目指している緋野のような書き手にとっては、十分万歳に値するのです。

他に何の宣伝もしていませんので、このブログでの紹介や、読者さんたちのレヴューを見てくださった方たちだろうと思います。
買ってくださった3人の方々、ありがとうございました。そして、レビューをくださった方々も、ありがとうございました。皆様のお陰です。

まだ以下のネット書店には在庫があり、すぐに発送してくれるようです。

 Amazon  BookFan  DMM.COM  (送料無料)

 紀伊国屋 BookWeb  honto  e-hon  セブンネットショッピング  ヤマダモール
   (会員になっているとか、配送方法とかの選択によっては、送料無料かもしれません)

 もちろん 楽天ブックス に注文することもできます。時間は少しかかるかもしれませんが。

ネット書店の良さは手軽に早く手に入ることです。
皆さまもお盆の旅路のお伴に、「青い鳥のロンド」 はいかがでしょうか? (と、すぐに宣伝する緋野です。笑  ・・・ だって、1000人の読者さんには、まだまだ遠いのですもの。頑張らなくちゃ。)



「青い鳥のロンド」 緋野晴子著(リトル・ガリヴァー社) 

      ほんとうに幸せなのは誰なのか?

           幸せの条件とは何か?     青い鳥はいるのか?
                    
就職氷河期の中でなんとか思いどおりの道を切り開き、仕事も結婚も手に入れた4人の勝ち組女たち。 夢を追う菜摘子を取り巻く人々、ある日忽然と現れた栄の魔女と夢子さん。30歳を迎えた彼女たちを待っていたものは・・・。
今を生きる男女に、幸福の真の意味を問う現代小説。 
                        (舞台は 名古屋市 栄)                              
                                                                                      

                 あなたは青い鳥が見えますか?

「一番好きだった人と、幸せの奪い合いをしている」菜摘子

「心の震えは何物にも代え難いわ。ああ、生きているって思う」百音

「他の人たちにも何か不幸があったらいいのに……」夢子

「何だかんだ言っても、私たちはそれでも勝ち組なのよね」翔子

「オマエは空っぽだって、喉の奥から嫌な声を出して笑うの」 麗

「フッ、フッ、夢は掴んだとたんに消えてなくなるシャボン玉」栄の魔女

「暗闇の中で、君と僕のことを想って泣いた」 護 



青い鳥のロンド


以下の書店で平積みされましたが、そろそろ無いところが出てきたかもしれません。

   名古屋  三洋堂書店 (込中 店)(塩釜店)  
          ジュンク堂(名古屋店) 

          本の王国(中日書店)  ちくさ正文館書店(本店)  
          ライブラリー大曽根店

   豊  橋  豊川堂 (本店) (カルミア店) (アピタ向山店)

          精文館 (本店)

   豊   川  あおい書店 

   豊   田  くまざわ書店

   刈   谷    くまざわ書店

   知   立  夢屋書店

   高   浜  三洋堂書店 

   新  城  夢屋書店(ピアゴ店)



86歳男性にいただいた「青い鳥のロンド」レヴュー

ご近所に住む86歳の歌詠みの男性O氏から、緋野の小説「青い鳥のロンド」にレヴューをいただきました。息子のアパートから自宅に帰ったある日、ふと郵便受けを覗いてみると、封書の中に、原稿用紙に書かれたお手紙が入っていました。
すっかり遅くなってしまいましたが、感謝と敬意をこめて以下に掲載させていただきます。


    青い鳥のロンドを読む

五月末、重い小包が届いた。7人に配布し、出版社に送金して、あとは夕暮れ時も、夜も、深夜も読み続けた。
86歳の私とは違った若い世代の世界があった。

 場所は名古屋の栄、街のど真ん中である。登場人物は、菜摘子・翔子・麗ちゃん・百音・そして若い夫。
夫の妻との思いがリアルに描かれている。会社のことも、編集長のことも、現実社会の描写がリアルだ。
50ページの描写がいい。「健太の布団にすべりこみ、小さな体を抱いて寝た」
90ページあたりが面白い。麗の行動と夫の反応。麗ちゃんの姿がリアルだ。
126ページも面白い。男というものについて・・・優しい男、夫の変化・・・いろいろなことが分からなくなる。このあたりの描写、うまい。
夢子さんと栄の貴婦人は現実の人ではない、夢の中の人のようだ。

 青い鳥とはなにか? メーテルリンク以来、人々は青い鳥について考え、書いてきた。青い鳥は人々それぞれにとって違う。緋野さんは、この小説の中の人物のように、青い鳥を見つけるために書いている。
 緋野さんは、一生懸命に書く。家族の世話をしながら、御主人の仕事を助けながら、時間を見つけてせっせと書く。夜も朝も、自分の青い鳥を求めて。
 だが、私には「青い鳥のロンド」のテーマは理解しにくかった。
私は短歌を作る人間で、私はふるさとを描くために書いている。86歳の明解な短歌を作っている私には、はっきりしたテーマが欲しい。漱石の「坊ちゃん」や伊藤佐千夫の「野菊の墓」、野間宏の「真空地帯」のような単純・明解なテーマが。
小説は百人百様であっていい。どんな風に書いても小説なのだ。小説は自由なのだ。だが、私にはテーマへの共感が欲しかった。

 でも、緋野さん、よくやったね。私の計算では300枚以上書いたと思われる。
介護、仕事、よくやっているね。あなたの青い鳥、真剣に読みました。
ありがとう。 ありがとう。
次回作も、近いうちに見たい。86歳、あとが少ないから。
                   平成29年、五月末、土曜日書く。



一生懸命に作品の良いところを見つけて、私を励ましてくださろうとするO氏の温かさが心に沁みます。Oさん、ありがとうございました。

子ども時代を戦中に過ごし、ご家族を数人亡くされ、貧しさと闘って苦労されたOさん、安全・平和への活動、仕事、生活向上、地域社会への貢献・ふるさとの良さを残す短歌・・・・Oさんは、幸せとは何か?と迷うことなく、幸せの方向を誤らずに生きて来られた方なのではないだろうかと、レヴューを読みながら思った緋野です。
夫は外、妻は内、と夫婦の分業がはっきりしていた世代、働くことの第一目的が生活の向上であった世代には、平成の人間がめざす幸福や、平成の家族が抱える幸福への迷いは、理解し難いようです。
いえ、Oさんの世代というよりも、一般に男性読者の反応が鈍いのは、もしかしたら、男性たちの意識はOさんの世代とほとんど変わっていないからかもしれません。
この小説が投げかけているものは、幸せに迷うことのない人には、興味の湧かないものでしょう。幸せは人それぞれと言ってしまえば終わることです。
けれども、ここに登場する四夫婦の悩みは、単に彼らひとりのものではなく、この時代の若い家族たちの悩みです。そこを直視することが、より幸福な人間の未来に繋がると、作者の緋野は思うのですけれどもね。
やっぱり、どうも上手く書けていなかったのかもしれませんねぇ。反省。

青い鳥のロンド

プロフィール

hinoharuko

Author:hinoharuko
銀河の旅人セイラです。私の見た地球人の姿と、それを描いた小説をめぐって、気ままなお話をしていきます。
私の本のご紹介・・・① 「たった一つの抱擁」(文藝書房)…この星の男女(夫婦)の不可解な生態を描き出した作品。 ② 「沙羅と明日香の夏」(リトル・ガリヴァー社)…神秘の奥三河を舞台にした、二人の少女のひと夏の経験。生きることの深奥を見つめた青春小説。(東愛知新聞社主催「ちぎり文学奨励賞」受賞)

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